- 書面調査
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書面調査とは事前調査の中で初めに行う調査になります。建築物を建設する際に使用された設計図書等から、石綿が含有している可能性のある建材を目視調査の前に特定し、情報を整理する作業です。この書面調査には設計図・竣工図だけでなく、改修図も該当します。また、発注者へヒアリングでの確認も重要となります。特に改修や補修などは書面がないケースも多いため、書面のみで全てを把握するのは困難です。石綿の規制がされていない時期の書面は手書きでされているものも多く、建材名称についても正式名ではなく略称や俗称で記されていることがあり、注意も必要となります。この書面調査の結果をベースにして目視調査を行うため、現地での調査が行いやすいように情報を整理して、石綿含有の疑いがある建材のリストアップをしておく必要があります。
また、書面調査から着工日が2006年9月1日以降であることが確認できた場合、その建築物の建材は原則として石綿含有なしと判断できます。これは法律による石綿含有建材の使用禁止がこの時期から施行されているためです。ただし一部の製品はポジティブリストの対象となり猶予期間が与えられたので注意が必要です。
書面調査を行いたくても設計図書等が一切残ってないケースでは書面調査ができないので、そのまま次の目視調査へ進みます。書面・目視の調査では石綿の有無が判明せず、石綿の存在が疑われる建材については必要に応じて分析調査を行います。




