アスベストの危険性

アスベスト(石綿)とは

奇跡の鉱物と呼ばれ様々な用途に使用されていました

アスベストは数々の優れた性質を持っている上に安価であることから、「奇跡の鉱物」として戦後の高度経済成長期に建材製品を含めた幅広い用途に使用されてきました。しかし、空気中に飛散したアスベストが人体の呼吸器系に入り込むことで石綿肺、肺がん、中皮腫等を発症する危険性があることが1970年代に判明しました。

またアスベストによる健康被害は、アスベストを吸入してから長い年月を経て発症するという問題も指摘されています。このように人体への有害性が問題視されていることから、日本では労働安全衛生法が改正され、2006(平成18)年9月1日から0.1重量%を超える製品の製造・輸入・使用が一切禁止となりました。

アスベストは、石綿(いしわた、せきめん)とも呼ばれており、自然界に存在するケイ酸塩鉱物のうち繊維状を呈している物質の一部の総称です。蛇紋石系のクリソタイル、及び角閃石系のアモサイト、クロシドライト、トレモライト、アンソフィライト、アクチノライトの計6種類がアスベストと定義されています。建材などにこの6種類の鉱物が存在しているかどうかをチェックするのがアスベスト分析です。

アスベスト(石綿)とは

なぜアスベスト分析や調査が必要なのか?

人の健康や生活環境を守るためにアスベストの事前調査や分析が必要です。

近年は法改正が続いており、2021(令和3)年4月1日から建築物の解体や改造、補修、撤去工事を行う際は、
元請業者又は自主施工者がアスベストの使用状況を事前調査し、その分析結果を電子システム(gビズ)で
届け出ることが義務付けられました。

報告の義務化により元請業者や解体工事業者の負担が増えますが、これを怠った場合は法令違反となるため、
罰則の対象となります。

なぜアスベスト分析や調査が必要なのか?

こんなところにアスベストは使用されています

アスベストを含む主な製品や使用箇所

1960年から2006年までに使用された建材などはアスベストが使用されている可能性が高いです。

製品の種類

  • 吹き付け材(石綿含有ロックウール含む)
  • 保温材(石綿含有耐火被覆板など)
  • 成形版(石綿ストレート、 パルプセメント板など)
  • 石綿セメント円筒
  • 断熱材用接着剤
  • シール材

主な使用箇所

  • 天井・鉄骨
  • 柱、梁、外壁など
  • 外壁、屋根
  • 煙突
  • 工業用断熱材同士の隙間
  • 機械等の接続部分からの流体漏洩防止用の詰物

アスベスト含有成形板等(レベル3)も法規制対象になりました

2021(令和3)年4月1日より大気汚染防止法が改正施行され、石綿含有成形板や仕上げ塗料を含む全ての建材が規制対象となりました。これまではRC・鉄骨など大規模解体時のみ該当していましたが、この法改正により 一般の戸建て住宅でも「レベル3」以上であれば規制の対象となります。レベル3のアスベスト含有量は比較的低いですが、飛散の懸念はありますので、慎重な作業が必要となります。なおアスベスト含有の建材の9割がレベル3と言われております。

アスベスト分析に限らず、除去や撤去、解体工事などお見積り・お問い合わせは全て無料ですので、お気軽にご相談下さい。

石綿含有成形板 仕上げ塗料

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